車売却書類ガイド

ローンが残っている車を売るには

“自動車売却手続きは非常に煩雑で厳格なものです。書類には実印や印鑑証明の添付が必要となってきます。実印や印鑑証明は、所有者名義のものが必要となります。もちろん、自身の名義の場合はなんら問題はありません。しかし、自動車ローンが残っている場合は話が異なります。自動車ローンを組んで購入した車の名義人(所有者)は信販会社ないしディーラー名義になっています。”

実際に乗っている人は使用者の欄に記載があるはずです。この場合は使用者に売買の権利はなく、もし車売却をしたいのならば所有者に許可をとる必要があります。所有権が信販会社ないしディーラーの場合の車の売買方法には大きくわけて3つのパターンがあります。まずはローンが完済しているのに手続きが終了していないパターン。
本来はローン完済した時点で所有権解除手続きをして、所有者を変更してもらいます。ご自身で完済証明を発行してもらい、必要な書類を交付してもらったうえで手続きをすることもできます。ですが、一番簡単なのは購入したディーラーにお願いすることです。ほとんどの販売店が無償で手続きをしてくれます。所有権解除が終了すれば、車の所有者は自分ですのでいつでも自由に売却できます。次にローンが残っている場合です。残債がある場合、もちろんそれを整理すれば所有権解除手続きをすることができます。残債が50万でしたら、その50万を現金で支払い、完済するのです。現金を一括で用立てできない場合はあらたにローンを組み直し、それで形だけ車のローンを終了させることもあります。
この場合、担保(車)のあった最初のローンより利率面などで不利になることがあります。事前に確認しましょう。このほかにも車の買取業者に手続きをお願いする方法もあります。50万残債のある車両を買取業者に60万で売却し、50万で完済し、残り10万を手元に残す方法です。もし買取金額が30万と残債に及ばなかったときは、あらたに20万円分のローンを組み直すことになります。残債のある車の売却で買取業者を使うメリットは、所有権解除やあらたなローン申請などの煩雑な手続きを代行してくれることです。信販会社の名称や残高が確認できるもの(返済計画表なるものが最初の段階で送付されているはずです。もし紛失してしまっているのならば、信販会社に問い合わせをすれば回答してくれます)を持参して、買取業者に相談してみましょう。